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408. 探偵工女~富岡製糸場の密室~  翔田寛著  講談社文庫 [読書]



 

  探偵工女 富岡製糸場の密室

前の2冊と違って、初めての長編。尾高勇は工場長(惇忠)の娘だが、若い娘の生血を西洋人が吸っているいるという噂を否定するため工女として働きに出る。そこは624日に皇太后様と皇后様が視察においでなさるので皆が緊張し、4人のフランスから来た教婦たちの指導も一段と厳しくなっている。



そして事件は起こる。杉山たえが密室で自殺を遂げ、また同部屋の小野沢いとも殺される。その調査を命じられたのが、桐野健輔警部と司馬幸太郎巡査だった。



河島吾一は下働きの下女と不倫関係にある。暢子も耶蘇教にひかれつつある。それは反政府派の陰謀でもなく、杉山たえは揚繭を2度しでかし故郷の帰されるかもしれないと自殺する。常々耶蘇教徒に改宗していたこともあづかって自殺の動機になったかもしれない。小野沢いとは、辻寅蔵に殺されたのだった。惇忠は群衆の前で正座し、声涙ともに深々と頭をさげ、一揆勢をおさめた。悪人の張本人はだれか、井原だ。後のことは分からない。事件すらなかった。井原も辻も捕まった。



探偵工女 富岡製糸場の密室

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