407. 甘い復讐 樋口毅宏著 [読書]
「甘い復讐」「永遠とドラコン」「さくらと結婚」「ある芸者の証言」「十階建てのラブストーリー」「余生」の「6篇」が収められている。いづれも私にしては考えられない筋だ。
「甘い復讐」…彼は早苗という恋人を持っている。脳梗塞で倒れた父親と母親の実の子でないと打ち明けられ、家をおっぽり出される。早苗は有名な父親の娘であったが、1年前に離婚しており、全裸の男(本人)と女が付合っているのが見つかり、即別れる。彼は冷めた目で早苗が夢中になるのを見つめている。、その後、彼はいろいろな職業を転々とする。しかし、早苗が結婚すると、昔のよりをもどす。そのうちに昔、友人だった岸川と会い、早苗と関係したと知って、蛇村と一緒に殺す。そして遠い外国へ旅にでる。「永遠とドラコン」…太一はユミとやって、そのせいで殺されかけ、船で逃れる。
「さくらと結婚」…足立家と三ッ和家の結婚式で花嫁の素性がばれるお話。
「ある芸者の証言」…ある一芸者のお話。自分が可愛がっていた麻巳子が自分が恋人と思 っていた円藤万亀男と再婚し、また可愛がっていたすずめちゃんが死ぬ。
「十階建てのラブストーリー」…最後まで行くが、自分は盲目になり、女は去っていく。
「余生」…エイズに感染したのではないかと疑う友人(10年前に離婚している)のこと。いづれにしてもここにでてくる彼はよっぽどもてるのだろう。私にはそんな経験はないが。
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