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絶望の裁判所  瀬木比呂志著  講談社現代新書 [読書]

      絶望の裁判所 (講談社現代新書)

 どこの世界でも嫉妬や悪口の言い合いはあるなあ、それが例えば申し分のないエリートの世界とて同じだと思った。これは司法官の世界でも全く同じだ。いずれもこの日本で最難関と言われる司法試験を受け、かつ通った人達の争いだ。まさにソ連の作家、ソルジェーニツィン「収容所群島」の世界だ。

 これを読むと裁判官が和解を進めるのは、早く事務処理をしたいし、判決文を書かないでよいためだそうだ。しかし、自分もその経験があるが、裁判官の文章が余りに素晴らしく、12もなく応じた。それとともになんて頭の良い人達だろうと思った。

 私達からみれば雲の上の人達が進める和解もむべなるかなと思い、文章の巧みさに感心するとともに、これを断れば不利な判決になると思い、和解に賛成した。

 結局、偉い人も私達と人間性に関する限り同じだ。残念ながら、私はソルジェーニツィン「収容所群島」を読んでいない。

 


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