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恋愛中毒  角川文庫  山本文緒著  [読書]

    恋愛中毒 (角川文庫)

のっけから不思議な気がした。実際の最初の書き出しとその後の展開に同一人物が出てくるものの主人公が変わり、全く別の小説のような気がした。

 この小説は水無月さんが主人公で、最初に出てくる井口さんではないのだ。それであれって思たのだ。

 水無月さんは勝谷と結婚するが、7年後それが破綻し、結局ファンであった創路功二郎と関係を結ぶことになる。彼はテレビや小説でひとかどの人物で、水無月に車を買い与え、十分な給料を渡している。彼女はバリへ行ったり、野ばらという創路功二郎夫人についてグァムに行ったりする。そして功二郎の愛人の陽子や千花は男とやりまくったりして遊び回っている。そして陽子は創路功二郎の経営する会社を馬淵が事務員として新しく来たのを潮に辞め、千花も事務所を変える。野ばらもイギリスへ旅立つ。陽子と馬淵は恋人同士。

水無月は母親の束縛から離れたいこともあって、創路功二郎の第1夫人になりたがったが、結局それもかなわず、藤谷の新しい恋人(かどうか)、トウコに電話をかけまくったことで、警察に逮捕されてしまう。

奈々はその後どうなったか。


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