タモリ 赤塚不二夫以下 河出書房新社 [読書]
これはタモリについて知る人が文章にした本。彼は今でこそ自然体の芸人として日本全国に知れ渡っているが、彼の密室芸を知らない私等からみればちっとも面白くない。密室芸は相当なものらしい。
彼は早稲田大学時代、モダンジャズのマネージャーをしていて面白くないからとさっさと学校辞めてしまう。このあたりは私が真似のできない点だ。私は後生大事に大学にへばりついていて、その後務めている銀行もつぶれたが、かろうじて定年退職している。彼は70年台前半のタモリ、70年台後半のビートたけし、80年台のアカシアさんまと並び称されている。タモリの芸とビートたけしの映画は評価しても、さんまはもう一つだ。さんまのテレビは見たことがない。
またタモリは私生活を一切明かさない。これは今は亡き渥美清さんと一緒だ。やれ結婚だ、離婚だと騒ぎ立てる芸能人が結婚と聞くといかにうそっぽい感じがする。それの比べて彼が芸能人としても普通人だというのが分かる。たまたま彼の演技が世間に受け入れられているのだ。彼にとっては彼の芸が世間で受け入れられようが、受け入れられまいが関係ないのだ。と私思う。
ああ、彼の密室芸を見たい。
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