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階級都市―格差が街を浸食する 橋本健二著 ちくま新書 [読書]

   階級都市: 格差が街を侵食する (ちくま新書)

東京都23区における街の格差の拡大を実証的に研究したもの。確かに格差は拡大しつつあるのではないか。自分の経験に照らしても、親の遺産は全部、銀行員時代の高収入も使い切って、今は借金すらある。また私が京都市内というか、大阪の中心部に行ってもかって程の活気は感じられない。 寂しい気がする。昭和50年代、東京のみが経済成長を続けていたようだ。

格差拡大を認めつつもこの著者は実況見分の最後は必ず名の知れた居酒屋に入り、満足する。そこには東京に住む誇りというか、嬉しさが感じられる。私などからみてもやはり東京は魅力ある。東京に住んでいる人は東京から離れるなどは考えられないのでは。

ジェントリフィケーションが何を表すのか。それは製造業が衰退し、代わりに職業構造が高度な技能を必要とするものと単純労働に分極化することによって被雇用者の内部に大きな格差が表れることを意味する。

もちろん格差拡大は良くない。同一地域における格差拡大は対立を助長し、融和を妨げる。世界各国の紛争はこのようなことから生じている。その解決は難しいだろう。

 


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