神様からひと言 荻原浩 光文社文庫 H26.2.2読了 [読書]
面白かった。主人公の佐倉冷平(サクラリョウヘイ)が5年間同棲していた鈴子(リンコ)が出て行ってから、自分で探して会うまでの一年足らずのお話。
彼は半年前にそれまでいた会社をティンパーウルフの刺青をしていたことから辞め、今は珠川食品に中途採用され、販売促進部にいる。彼は企画書を練り、会社の販売促進会義でプレゼンターとして暗記するほど読んでいたが、末松課長が読んで滅茶苦茶になる。そして彼はお客様相談室に左遷される。
彼はそこで篠崎という競艇好きの仲間と付き合ううちいろいろと教えてもらう。
篠崎は奥さんと女の子がいるが、半年前から3か月別居しており、離婚届けを送られている。そこへ、新しい美人(宍戸)が配置換えされてくる。
冷平は元音楽員で、リンコを探すうち、リンコの女友達のマキさんからいろいろ忠告される。職場では暴力団などを相手にしたり、新宿駅のげんこつ亭で毎日に行列のできるラーメン屋でメニューに載っているラーメンを全部食ったり、手伝ったりしている。その店主の光沢さんが意外と男気のあるのを知って許してもらったする。
しかし、そのことから自分を採用してくれた副社長が陰で女を囲ったり(それが宍戸がお客様相談室に来た真の理由)、ごそごそしているのを知る。もともと辞める気だった冷平はそれを販売促進会議で発表しする。そこへ玉川政次会長が今は車椅子に乗った自分の妾を押して現れる。冷平は福岡に行って、お土産をもってリンコに会う。リンコは相変わらずだ。
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