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去年の冬、きみと別れ   中村文則 玄冬舎  芥川賞、大江健三郎賞受賞、 [読書]

      去年の冬、きみと別れ

芥川賞は難しい。またこの本に書かれていることも完全に理解したとは言えない。結局本の執筆を断りにいって、その相手も木原坂雄大(35歳)の姉である朱里の第2のセックス相手であったなど分かり難い。

最初の火事で焼け死んだ盲目の吉本亜希子も焼け死ぬ様を雄大が写真にとって、雄大が一流の写真家になろうとするも、才能がない彼はなり切れず、逆に栗原百合子が2度目の火事で死んだことから1度目の火事も自分で火をつけたのではないかと疑われ、死刑判決を受けた。

それを小林という人物が書こうとして、拘置所に行ったり、朱里にあってセックスしたりする。小林は雪絵という交際相手がいたが、今は別れようとしている。

その小林も結局は本を書かないと言い出す。それは栗原百合子が偽物で本当に焼け死んだのは雄大の姉の朱里だったからであり、そういう風に仕向けたのは小林と朱里に振られた弁護士だったのだから。


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