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404. やや暴力的に     石原慎太郎著 文藝春秋 [読書]

    やや暴力的に

 石原慎太郎も自分の死期を悟ったかと思われる文章だ。人間もいつかわ死ぬ。私も後のことはどうあれ、できるなら穏やかに一生を終えたいものだ。                       ここには「青木ヶ原」「やや暴力的に」「僕らは仲が良かった」「夢々々」「世の中おかしいよ」「うちのひい祖父さん」の6篇が収められている。特に「うちのひい祖父さん」は自分の願望を述べているのかと思った。

『やや暴力的に』という題はふさわしくないようだ。本を売るための題としか覚えない。いづれにしても石原裕次郎のことを書いた文章「弟」とは淡々とした筆致ながら違う。彼は東京都知事にまでなった。強烈な個性を持ち、石原裕次郎ちゃんにどれだけ助けられたか分からない。私は小説家としてよりも政治家として名を覚えている。



 


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